日本国内でも人気を伸ばしているトラジャこと、Travis Japan。
しかし、全世界配信デビュー時に「キンプリへの嫌がらせ」と囁かれたそうです。
今回は、Travis Japanは世界デビューができたのに、なぜKing&Princeはジャニーズ事務所から世界進出ができなかったのか検証します。
TravisJapan (トラジャ)の全世界メジャーデビューとは
Travis Japanは、2022年10月28日に「JUST DANCE!」で、全世界メジャーデビューをしました。
日本におけるメジャーデビューというのは、日本レコード協会の正会員18社からデビューすることを言います。
※ここで言うデビューとは、初めて音源を披露することです。
日本の大手レーベルに所属し、日本全国へ営業やプロモーション(テレビやラジオなどのメディアへの宣伝など)をし、初めて世に音源を発表することが日本のメジャーデビューです。
最近では、CDだけではなく配信で音楽を発表することもできますが、プロモーション活動が日本全国なので日本国内止まりになりますね。
一方、全世界メジャーデビューとなると「世界各地」がターゲットになります。
世界的に大きなレーベルに所属し、世界各地へプロモーション活動を行います。
そして全世界に初めて音源を発表することを「全世界メジャーデビュー」というのです。
Travis Japanが所属するレコードレーベルはアメリカの「キャピトル・レコード」。
世界3大レーベルのひとつ、ユニバーサルミュージックグループの傘下になります。
※世界3大レーベル:ユニバーサルミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナーミュージックグループ
- 全世界デビューと日本デビューの違い
全世界デビューと日本デビューの違い
「世界デビュー」について調べてみました。
海外での初めての本格的な活動を意味する語。
欧米などの海外市場で作品を発表し、現地向けのプロモーション活動を伴い本格的に進出することを指す場合が比較的多い。
【引用元】実用日本語表現辞典
「世界規模」か「日本規模」かということが大きな違いになります。
所属レーベル:世界のレーベル
プロモーション活動範囲:世界各地
所属レーベル:日本のレーベル
プロモーション活動範囲:日本国内
また、メジャーデビューともなれば、日本や世界の大手のレーベルに所属する必要があります。
プロモーション活動を全世界でするか、日本国内でするか、というところがポイントになるでしょう。
全世界でプロモーション活動を行うためには、大きなレコードレーベルに所属しないとむずかしいからです。
Travis Japanの場合は、アメリカの大手レコードレーベル「キャピトル・レコード」から声がかかり、全世界へ向けて音楽配信をしています。
TravisJapan (トラジャ)の世界デビューはなぜ?
ではTravis Japanはどうして世界デビューをしたのでしょうか。
ここでは以下の順に解説していきます。
- TravisJapanは元々ショービジネスのアメリカ志向だった
- K-POPグループの存在でジャニーズが新しい形を模索
TravisJapanは元々ショービジネスのアメリカ志向だった
Travis Japanが全世界メジャーデビューをした理由としては、Travis Japanがもともとショービジネスのアメリカ志向だったことがあげられます。
前所属事務所のジャニーズ事務所は、設立当初から常にアメリカのショービジネスを意識していました。
事務所設立時の「ジャニーズ」というグループは、デビュー2年目にアメリカへ留学しています。
また、少年隊も定期的にアメリカで学び、アメリカの有名振付師からレッスンを受けていました。
1986年上演少年隊主演の「PLAYZONE」と堂本光一さん主演の「SHOCK」シリーズはアメリカのショービジネスを舞台にしたストーリーです。
代々引き継がれたアメリカショービジネスへの意識がTravis Japanで集積した形になります。
「Travis Japan」というグループ名も、「Travis」は世界的に有名な振付師トラヴィス・ペインが由来で、「Japan」は海外を視野にいれていることを表していますよね。
Travis Japanのメンバーは、常に高いダンススキルを求められ、世界を意識して舞台や先輩のバックでスキルを磨き続けました。
- メンバー選定は世界的有名な振付師トラヴィス・ペインが関わる
※ダンススキル重視 - トラヴィス・ペインが振付のミュージカル「PLAYZONE」に出演するために結成
- グループ名はアメリカの有名振付師トラヴィス・ペインが由来
- オースティン・マホーン来日公演でオースティン・マホーンと共演
※海外アーティストとのステージ共演は事務所初 - 生歌とパフォーマンスにこだわり、Jr.の時から既に振付や演出、作詞作曲ができた
- 渡米前から全編英語のオリジナル曲あり
- 2018年3月から始めたブログタイトルが「とらまる~僕ら虎の子、ひのまるしょって~」
- グループ初オリジナル曲「夢のHollywood」はハリウッドで夢をかなえる決意を歌っている
- 2019年8月8日から公式Instagram開設
- 2021年8月から世界中の視聴者に向けてYouTube「+81 DANCE STUDIO」開設
※ダンスに特化したYouTube
Travis Japanは結成時から常に高いパフォーマンスを要求され、世界を見据えていました。
有料ブログのタイトルが「とらまる~僕ら虎の子、ひのまるしょって~」というところからも、2018年3月には既に世界進出を考えていたことがわかります。
世界進出についてデビューの何年も前から考えていたグループです。
K-POPグループの存在でジャニーズが新しい形を模索
Travis Japanが全世界メジャーデビューをした理由としては、K-POPグループが世界進出に成功したことでジャニーズ事務所が新しい形を模索したことも要因と思われます。
K-POPグループは「完璧」を求めて高いスキルで魅せる。
対して日本のアイドルは、極端に言えば歌やダンスが下手でもタレント性が高ければ人気が出ます。
完ぺきではない方が成長を見守ることができるため、長くファンでいる人が多いでしょう。
国民性なのか、一度ファンがつくとずっと応援してくれて、昔は1曲の大ヒットで一生歌手としてやっていけました。
しかし、韓国は面積もせまく、当然人口も日本よりも少ないです。
韓国は国内だけで売り出しても、売り上げが限られてきますよね。
K-POPグループは、必然的に最初から世界を視野に入れなければなりません。
K-POPグループが「完璧」を追求するのは、世界で活躍するために必要だからです。
Travis Japanは、K-POPグループの「完璧」志向に近く、世界市場で十分に戦える戦力に成長しました。
グローバル市場で戦うためには高いクオリティの「魅せる」パフォーマンスがデビュー時からできなければなりません。
Travis Japanは、本物のパフォーマンスを披露できる日本のアイドルグループの先駆者として世界デビューをしました。
しかもジャニーズ事務所としては驚きの配信のみです。
Travis Japanが世界市場を切り開き、STARTO社の他のアイドルもそれに続くことでしょう。
TravisJapan (トラジャ)の世界デビューはキンプリへの嫌がらせ?
Travis Japanと同じ事務所のKing&Princeは世界進出を目指していましたが、事務所の方針でできなかったそうです。
そういったことから、King&PrinceのファンからTravis Japanの世界デビューがKing&Princeへの嫌がらせではないか、という声が一時期あがりました。
しかし、Travis Japanが全世界デビューをしたことはKing&Princeへの嫌がらせではありません。
この章では以下の順に説明していきます。
- キンプリは『海外で活躍できるグループになること』を目指していた
- キンプリは事務所を支える存在、トラジャまだこれからのグループ
- トラジャの売り出し方や戦略がキンプリとは違かった
- TravisJapanの世界デビューにキンプリファンは複雑
キンプリは『海外で活躍できるグループになること』を目指していた
King&Princeは『海外で活躍できるグループになること』を目指していたそうです。
以前、元メンバーの岸優太さんが、1週間だけアメリカに語学留学をしたことがある、とテレビで言っていたことがありました。
他にもKing&Princeは、短期でアメリカの有名なダンスの先生に個別レッスンを受けたり、キャピトル・レコード本社でレコーディングをしたこともあります。
そういったことからもKing&Princeも世界で戦いたい気持ちがあるグループであったことがうかがえます。
キンプリは事務所を支える存在、トラジャまだこれからのグループ
Travis Japanが全世界メジャーデビューをして、King&PrinceがしなかったのはKing&Princeが事務所を支える存在であったことがあげられます。
King&Princeはデビュー直後から連続ドラマに出演したり、バラエティ番組でも人気者になりました。
事務所でも、King&Princeは世界に出なくても日本の市場で十分に稼ぐことができるグループとして扱っていたでしょう。
事務所としては、世界進出よりも日本で舞い込む仕事をどんどんさせて、トップアイドルの地位を不動のものにしたかったのではないかと思います。
Travis Japanの場合、アメリカに留学した時期はまだまだ知名度も低く、国内でしていた仕事はストップさせたり、他の人に任せることも可能でした。
他の仕事を一切せずに、アメリカで語学やダンス・歌のレッスンをしながら、さまざまなダンスコンテストに出場をしていたのです。
留学中、アメリカの大手レーベルのキャピトル・レコードの目に留まり、全世界メジャーデビューが決まりました。
事務所のプロモーション活動というよりも、自分たちでアメリカンドリームを成功させたのです。
トラジャの売り出し方や戦略がキンプリとは違かった
Travis JapanとKing&Princeは売り出し方や戦略が異なっていました。
Travis Japanは、世界的に有名な振付師の名前と日本を背負って、アメリカのショービジネスを意識して舞台にあがっていました。
世界中の人たちに、ジャニーズの歌とダンスを届けるYouTube「+81 DANCE STUDIO」を開設したり、事務所内でInstagram開設も早くしています。
どうしたらデビューできるか、と自分たちで考えてアメリカ留学を選びました。
Jr.の中で最もデビューに近い位置にいましたが、その時の段階では日本でデビューしても成功は難しいと考えたのかもしれません。
デビューすることを直談判するのではなく、留学でスキルアップをしながら結果を出すことを自分たちで選択したのです。
マネージャーもつけずに7人で無期限のアメリカ武者修行をし、結果を残す。
結果を残すまで帰国しない、という強い気持ちを持って留学しているので、事務所の方針としても「本物」になって実績を持ってデビューさせるつもりだったのでしょう。
キンプリおたくになってからトラジャ担になった身からすると、確かに最初どうしてトラジャは世界デビューしたんだろうって疑問に思ってはいたんだけど...いざ彼らの実力や努力を目の当たりにして、トラジャ担になってみると、あぁ正当な道の進み方をしてきたんだな🐯って感激することばかりだった🫰💜
— みづき (@nw_kp_tj_love) January 10, 2024
こちらのポストのとおり、Travis Japanは最初から世界を意識して事務所も協力しつつ、努力と結果を積み上げていった先のデビューでした。
Travis Japanと事務所は、まずは海外で何か賞を取るなり実績をつけてから、デビューという戦略をとったのですね。
どちらかというと、事務所は留学費用などは出すけれど、本人たちに全てまかせて傍観している感じ。
これは個人的な私の考えですが、事務所が無期限のアメリカ留学を許可したのは、Travis Japanがそれだけの実力をすでに兼ね添えていたからだと思います。
他のJr.が同じようにアメリカで無期限で武者修行したい、と言っても事務所は協力したでしょうか。
異国の地で自分たち自身で交渉したり、コンテストに出場したり、ショーを作る技術が既にあったから行けたのだと思っています。
一方、King&Princeは、元メンバーの平野紫耀さんが直談判して、CDデビューをしました。
デビュー年から日本テレビ系の「ZIP!」でコーナーを持ち、知名度が一気にUP。
デビュー後すぐにドラマや映画出演もし、事務所から随分と推されていたように感じていました。
私が覚えている限りでは、パフォーマンスよりも王子様路線で売り出していたように感じます。
当時は素人目で見ても、メンバー間に歌やダンススキルの差がかなりありました。
歌もデビュー後に時間をかけてうまくなっていった印象があります。
最初から世界を目指していたメンバーもいたでしょうが、全員が全員、その意識が強かったのでしょうか。
また、本人たちが世界を目指していたとしても、事務所の方針は違っていたのではないかと思います。
事務所もメンバーも世界を意識していたグループと、国民的アイドル路線だったグループとで、事務所はそれぞれ違う計画を立てていたことでしょう。
TravisJapanの世界デビューにキンプリファンは複雑
Travis Japanの世界デビューにKing&Princeのファンは複雑な思いだったようです。
トラジャとキンプリが同じレコード会社なんだけどね。
トラジャが世界に配信出来てキンプリが出来ない理由はなんだろうね…不思議だね…。
まあそれも偶然ですけども。偶然偶然。失意の退所発表後それを見たカウアンさんが、一緒にやろうよとツイートし、その反響がすごく大きかったと。
↓— なぜ (@Kgyunvxshv) May 17, 2023
キンプリがトラジャの代わりに世界デビューしてたらどんくらい実績残せたんだろうね‼️‼️‼️‼️‼️‼️ははは‼️‼️‼️
— ぶちまる (@buchii__l) April 30, 2023
普通に疑問、、
トラジャは世界に行けて
キンプリが行けない理由って何?世界のラジオでMade inのアルバム曲披露されて
ドームツアーの Mr. も海外で発売されてんのになんで????笑— ゆうか (@r2uk3a) May 2, 2023
なんでトラジャは世界デビューさせてもらえて、キンプリは世界デビューするためにジャニーズをでる必要があったのか
— なぜ (@Kgyunvxshv) November 8, 2022
世界に行きたかったキンプリ
世界デビューしたトラジャ
今日のCDTV見て色んな気持ちがぐるぐる🌀
ただ悲しいのは事実なんだけど。キンプリもロスとか海外行く話あったけど、とても海外渡航できる世界情勢じゃなかったしね。#CDTVライブ #KingandPrince #TravisJanan #JUSTDANCE #ツキヨミ
— てんまま (@tenmama1106) November 7, 2022
はぁ~なんかトラジャ出てきたけど
複雑。キンプリちゃんの気持ち考えたら
悔しいやろなぁ。本音を言えば
全世界デビューとか言われたら
すんごい腹立つ。
ごめんやけどトラジャよりキンプリが
1番やと思ってる。— m i s a k i ⌣̈⃝ ♡ (@mii_1024_taa) November 7, 2022
ただただ全世界に向けてCDを出すだけなら、King&Princeもできたと思います。
ですがKing&Princeは『海外で活躍できるグループになること』を目標にしていたと言いますから、世界デビューをするだけでは当然ダメ。
『海外で活躍できるグループになる』にはどうしたら良いか。
当時のKing&Princeのメンバーが、事務所にどのような要望を出していたのか気になります。
もしも「アメリカに拠点を移したい」とか「もっと本格的に留学をしたい」というものであれば、事務所にとってはかなり難しい要望でしょう。
人気者過ぎるがゆえに事務所が「日本でのアイドルの仕事」と「世界進出」の同時進行の決断ができなかったのかもしれませんね。
TravisJapan (トラジャ)の今後の拠点
Travis Japanは現在は、日本でタレント活動をしながら、イベントやレコーディングなどがある時に随時海外へ行っています。
移動などを見るととてもハードスケジュール。
今後はどのように活動していくのでしょうか。
この章では以下について解説していきます。
- トラジャの全世界デビュー後の活動内容は?
トラジャの全世界デビュー後の活動内容は?
Travis Japanの全世界デビュー後の活動内容は、現在は日本で歌手活動やタレント活動をしながら、海外でレコーディングやイベント出演をしています。
今年は世界6都市でワールドツアーが決定していますから、今後、もっと世界での活躍が増えてくるでしょう。
Travis Japanは定期的にメンバー間で今後について話し合っています。
メンバー間で世界と日本との仕事や比重について、これからどうしていきたいかをすり合わせると言っていました。
留学中に7人で住んでいた家(トラジャハウス)もそのままありますし、グラミー賞をめざすのならばアメリカのLAを海外拠点とするかもしれません。
今のところ全世界を活動場所としているため、海外でのテレビやイベント出演などとても大変そうに見えます。
メンバーの松田元太さんの目標が大河ドラマに出演すること(朝ドラの可能性もあり)なので、メンバーの希望やチャンスを見ながらの活動になっていくでしょう。
今のところは、日本で従来のアイドルとしての仕事をしつつ、海外活動をしている状態ですが、今後海外のファンが増えていくことを考えると日本での活動が減る可能性も考えられます。
まとめ
Travis Japanの世界デビューがKing&Princeへの嫌がらせだったのか、また今後の拠点について取り上げました。
Travis Japanの世界デビューが嫌がらせであるなら、King&PrinceがTravis Japanよりも、先に日本でCDデビューしたことも嫌がらせになってしまいます。
本人たちは真剣に頑張っています。
世界デビューにしろCDデビューにしろ、「デビューが嫌がらせ」と言うことで、本人たちの努力や頑張りを冒涜してしまうことになりませんか?
それぞれのグループが努力して、それぞれのタイミングや方法で自らデビューを勝ち取ったのです。
King&Princeはメンバー個々の努力や才能はもちろんあるうえで、事務所が国内のトップアイドルに押し上げました。
その結果、日本の仕事量だけでも十分であり、事務所としてはすぐには世界進出に動けない状態だったのでしょう。
Travis Japanの場合は、何年も前から世界を見据えた活動や努力をしてきたことで、アメリカンドリームを勝ち取りました。
現在は、日本で芸能活動をしながら、レコーディングや各国のイベント出演時に国外へ行くというスタンスでいます。
ワールドツアーが成功し、海外ファンが増えていけば、今後の拠点は海外になるかもしれません。
今後Travis Japanがどのような活動をしていくのかは、定期的にメンバー間で話し合いをしているので今とは異なる内容になっていくこともあるでしょう。
ですがTravis Japanはハードなレッスンやリハーサルが終われば、本番は最高に楽しんで最高のパフォーマンスを私たちに届けてくれます。
どこを活動拠点にするとしても、そこだけは変わらないと思いますので、今後も注目していきましょう。